その存在を耳にすることはあれども、謎につつまれた沖縄の「骨汁」。
いつか食べてみたいとは思いながらも、いざメニューを見ると食欲が湧かない字面「骨汁」。
「骨汁」はソーキそばのお店のメニューで時々見ることがありますが、これまで注文している人を見たことがない謎の食べ物でした。
ソーキそばのお店でそば以外の食べ物を食べる気にならないですし、なんといっても「骨」という文字から美味しそうな気配を感じません。
しかしこの度、満を持して食してきました。初骨汁です。
お店はおすすめの「つきしろそば」。
骨汁を食べると決めて来店したものの、入店直後に決意が揺らぎます。
ミニそばがついた豚丼。平飼い卵が贅沢に2個つきます。
平飼い卵とは地面に放して飼育され、鶏舎内を自由に動き回る鶏の産む卵のことで、スーパーで売ってる卵のほとんどはケージ飼いです。
しばらく考えて、最初の誘惑に打ち勝ったと思いきや第二の誘惑が・・・
今月のスペシャルそばがオリジナリティ満載でした。
「味変用の明太子」が気になります。どんな味になるのか想像がつきません。
「つきしろそば」さんはそばが美味しいので、私の心はグワングワンに揺れております。
それもこれも、「骨汁」という字面の悪さのせいだと思います。
長くなりましたが、初志貫徹で骨汁を注文。
注文するとき、少し恥ずかしかったです。
骨汁は字面も悪いですが、それ以上に音としての「聞こえ」が最悪でした。
お洒落な店内で骨汁を待ちます。
「つきしろそば」さんと言えば、「シークァーサーこしょう」です。スープに入れるとコクが出て味もスッキリします。
「シークァーサーこしょう」は味が強いので、欲張ってたくさん入れると大変なことになります。
すでに人気となっているようで、瓶詰で販売されていましたが、残念ながら売り切れでした・・・
そしてついに骨汁の登場。
我が目を疑いました・・・
あふれ出る肉たち。
365°、どの角度から見ても肉が溢れております。
ついに判明しました、骨汁とはソーキそばのスープを作るとき使う豚ガラとその骨の周りの肉を食べる料理のことでした。
食べてみるとこれが非常に美味しい。つきしろそばさんの美味しいスープで味がついているので、もの凄く美味しいです。
店主さんに聞くと、沖縄県産の良質な豚肉を使っているとのことですが、こんな美味しいものがあるのかという感じで夢中になって食べました。
しかし、弱点もあります。唯一の難点はその食べにくさです。
どの肉にも骨がついているので、しゃぶりながら肉を食べることになりますが、食べることに精一杯で他のことができません。
↑の写真の左側に大きな空のどんぶりがありますが、このどんぶりに食べ終わった肉の大量の骨が積み重なっていきます。
もし女性と二人で骨汁を食べるつもりなら、フラれる覚悟を持って食べなければなりません。
ひたすら肉にしゃぶりつき、会話もままならず、しかも食べるのに時間が掛かかります。
しかし、そんな骨汁に夢中な男を、温かい目でみてくれる女性がいたら、男性はその女性を逃してはいけません。その逆も然りかもしれません。
「つきしろそば」さんの骨汁。とんでもなく美味しかったです。「シークァーサーこしょう」を入れて食べると、もう極上の定食です。
個人的にリピート確定です。毎日食べたいぐらいです。骨汁未経験の方、是非お試しください。
終わり