台風でなぎ倒された植物!ガーデンの巨匠から伝授の5つの手順で救出!

大型台風12号の直撃は免れたものの、瞬間最高風速30メートルの強風で複数の植物達に被害が発生しました。

【花や葉がもぎ取られ無残に横たわるハイビスカス】

【力なく倒れる愛するクロトン】

【ガーデンの王とは思えぬ弱さを露呈したキング オブ ドラセナ】

沖縄移住計画で初めての強風被害に遭い、呆然とします・・・

何をしたらよいのかも分からないため、沖縄南国ガーデンの巨匠に電話をして救出方法の指示を仰ぐしかありません。

私は心配性ですので、「台風が直撃したわけでもなく、掠っただけでこの被害・・・もし直撃したらガーデンごと吹っ飛んでしまうのでは・・・」などとネガティブな事ばかり考えてしまい心が沈みます。

しかし、巨匠の言葉(具体的な植物の救出方法)はか弱き初心者ガーデナーの心を地獄から天国に一瞬で引き上げてくれました。

次の手順で横に倒れてしまった植物達を救済します。

① 植物に付着した海水を水で流す
② 土に水を撒いて土を柔らかくする
③ 枝を選定する
④ 倒れた幹を元に戻す(土の補充が大事!)
⑤ 支え木をする

一つずつやっていきます。先ず「①植物に付着した海水を水で流す」ですが、台風後の植物は潮風にさらされて葉や幹に塩分が付着しているため、先ずはこの塩を洗い流すことから始まります。沖縄では常識らしく、車も同様に塩分を流して錆びるのを防ぐとのことでした。都会の那覇では台風後にガソリンスタンドの洗車待ちで渋滞が発生するとかしないとか・・・

南国ガーデン計画をスタートしてから植樹した植物は200体ぐらいあるので、水で塩を洗い流すだけで2時間ぐらいかかりました・・・

次に「②土に水を撒いて土を柔らかくする」です。倒れた幹を元に戻すときに土が固いと根っこが切れてしまうので、その対策として水を土に含ませて柔らかくしておくものです。大事な工程なので、忘れないように先にやっておくことにしました。

続いて「③枝を選定する」ですが、これには二つの意味があります。一つは、倒れた植物は既に根っこが切れたり傷んだりしているため枝を剪定することで根っこへの負担を軽くすることになります。二つ目は、次の台風への対策です。枝を剪定することで風の抵抗を受けにくくなりますので、次に台風がきたときの被害を抑えられる効果が期待できます。

ただし、剪定しても良い植物とそうでないものがあると思います。私の庭には基本的にハイビスカス、ドラセナ、クロトンの3種類を配置していて、これらの植物は剪定しても次の枝が生えてきます。この点は植物の個別性があるので注意が必要です。

終盤の「④倒れた幹を元に戻す」ですが、これも大事なポイントになります。水で土を柔らかくしておくことで幹を元に戻すときの根っこへのダメージを少なくできますが、一方で、強風で幹が揺らされたことで、幹の周辺には土が失われていますので、新たな土で埋め戻ししてあげないと幹がグラグラしたままになってしまいます。また、幹周辺の土がスカスカの状態ですと、水がそこに溜まってしまい根腐れの原因となります。

根っこ周辺の土は植物の生育にも影響するので、新鮮な土を準備しておくか買っておく必要があるかと思います。

最後の⑤支え木をする」別記事で書いておりますので、よろしければご覧になって頂けると嬉しいです。

それでは冒頭の写真のハイビスカスで実践します。

①植物に付着した海水を水で流す」②土に水を撒いて土を柔らかくする」は水を撒く作業でやる事は同じですので、同時にやってしまいます。ただし、流した塩分が土に留まらないようにたっぷり水遣りしました。

続いて「③枝を選定する」です。ハイビスカスの枝はそれほど太くないので、植物の剪定鋏で切ります。

この被害にあったハイビスカスは場所的に最も風の強い場所にあります。その点も考慮して、普通の剪定より強い、強剪定することにしました。

切った後の大量の枝は廃棄するのも一苦労です。

次に「④倒れた幹を元に戻す」です。幹が強風で揺らされまくっているので、幹周辺の土が無くなっています。それだけでなく、支え木そのものも倒れてしまっているので、幹と支え木の両方に新しい土で埋め戻しをします。

【強風に耐えられず役目を果たせなかった支え木】

【スカスカになった幹周辺を新しい土で埋め戻す】

【倒れた幹を元に戻すも完全には戻らなかったハイビスカス】

本当はもう少し真っすぐに戻したかったのですが、ここまでしか戻せませんでした・・・

最後の「⑤支え木をする」はまた後日にします。他の植物の救出を優先します・・・

結局、この植物の救出劇には丸々2日間を要しました。天気が良く、暑い中での作業でしたので、ヘトヘトになりましたが、新たな楽しみもあります。

例えば、ガーデンの目玉として君臨していたこのドラセナの王様。

思い切って剪定したことで、挿し木にします。

【ドラセナの王様:幹が太く鋏では切れないのでノコギリで剪定】

【挿し木するために根の部分を斜めにカット】

【ドラセナキングの屍の山】

大切に育ててきたドラセナの王様なので、これだけの葉っぱを切るのは辛かったですが、半年もすれば新たな葉が生えてくると思います。

【ドラセナキングの挿し木】

他にも倒れてしまったハワイアン・ティーリーフも挿し木にしたりしましたので、どこに植えるか考え中です。

【将来のドラセナキング軍団】

とりあえず南国ガーデンの復旧作業は終了しましたが、まだまだ台風シーズンは続きます。

今年はもう台風が来ないことを祈るのみです。

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