沖縄移住計画2_物件探しの旅編

前回の記事では移住先の選定について書かせて頂きました。今回は「土地・物件の探し方編」です。

沖縄の物件探しは以下の2パターンに大別されます。
①「那覇市・沖縄市・うるま市・浦添市」といった人口の集積する場所
②人口が少なく、自然に恵まれた場所

上記①の場合は、おそらくインターネットでの検索でもある程度の情報を集めることができると思われます。

沖縄でのインターネットの不動産情報サイトは「うちなーらいふ」「グーホーム」の2強です。他にもいくつか情報サイトはありますが、この2つを押さえておけば、ほぼほぼインターネットで公開される物件情報は把握できると思います。私も土地探しをしている間は、上記のサイトを確認するのが日課となっておりました。

一筋縄ではいかないのが、「②人口が少なく、自然に恵まれた場所」での物件探しです。私が物件を購入した南城市の東側は②に該当しますが、約3年間ほぼ毎日インターネットで不動産情報をチェックした結果、ネット経由で興味を持った案件はほとんどありませんでした。

原因の一つは、土地の売買情報を売主さんがネットに掲載するのを望まないケースがあることにあります。都市部の不動産と異なり、自然に恵まれた言わば田舎の土地は先祖代々から伝わるものであるため、売買情報を公にすることが憚られるのです。

売るとしても、親戚関係や知り合いつてに売却するのが好まれ、県外の人に売却すると周囲から悪く思われてしまうことがあるようです。つまり、優良物件はインターネットのような表に出てくる前に売れてしまうケースが多いということです。

私はインターネットでの情報収集からスタートし、毎月南城市を訪問して新規で公開された土地を見に行っていましたが、途中からこのままだと土地を見つけるのは難しいかもしれないと思うようになりました。

そこで私が次に打った手は「不動産会社に手当たり次第に電話をすること」でした。物件の予算や購入するエリアはある程度決めていましたので、とにかく電話をしまくりました。すぐには気に入る土地が見つからなくても、不動産会社さんとのコネクションを多くもっておけば、いつか情報が入ってくるかもしれないと考えました。

ある日、1日で30件の不動産会社さんに電話をし、電話でのやり取りから手応えがゼロと悟ったとき、絶望に近い感情が湧きおこっておきました。私の予算が低く、条件が厳しかったのも要因だと思いますが、沖縄の不動産会社の方はあまり営業に熱心ではありませんでした。本土では一度、不動産会社に問い合わせをすると熱烈に物件の紹介を頂けるという感覚がありますが、沖縄ではそれがなかったのです。この時私は思いました。これが「うちなーの洗礼」かと。

しかし、沖縄で自分の気に入った土地を買うのは長年の夢です。諦めるわけにはいきませんでしたので、月に一度の南城市訪問は続けることにしました。

南城市に通い続けること週十カ月、結果として、土地探しに地元の方のご協力を頂けることになり、土地を紹介して頂くことになります。人から人を辿り、後に買わせて頂くことになる物件と巡り合うことができました。この時の感動と言いますか、信じらない気持ちは今でも残っています。ある程度のことは何でも自分でできると過信していましたが、土地探しを通じて、自分個人の無力さを知ることができました。

都会と異なり、田舎は住民同士の横の繋がりが強いです。もしこの記事を読んで頂いた方で、土地探しがなかなか進まない方は、地元の中に入っていくという土地探しの方法もあることを知って頂けると嬉しいです。簡単なことではありませんが、一つの突破口となるかもしれません。もちろん、土地や住民の方への敬意は必須です。協力して頂けるよう努力する姿勢が大事だと思います。

土地探しの手法についてこれまで書いてきましたが、最短距離で土地を探したい場合は、現地で賃貸で住みながら土地の情報収集をするのが一番です。私は仕事の都合上難しく、月に一度は必ず訪沖すると決めていたので賃貸はしませんでしたが、得られる情報の多さは住んで探すのが圧倒的です。

拘り派は何年も掛けて物件を探して購入します。長期戦を覚悟して、楽しんで物件を探すのが良いと思います。

今回の記事は文章ばかりになってしまいましたが、少しでもお役に立てたら何よりです。

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