沖縄移住計画1_移住先の選定編

私にとって「南国」は単なる旅行先ではなく、オフ(仕事以外)の頭の中の約三分の一は南国で占められています(苦痛や悩みの種は除外しています)。

これまで南国中心の一人旅を続けてきて、今まで行ってみたかった場所に一通り行くことができました。南国至上主義は変わりませんし、むしろますますのめり込んでいます。

魅力的な場所は探せばまだまだあるでしょうし、一度行った場所を再訪して、より深く知るのも良いと思いますが、「南国に土地を買い将来的な移住を目指す」ことにしました。

この新しい目標を定めたのは数年前ですが、長きに亘った土地探しに目途がつき、状況が落ち着いてきたので記事にすることにしました。初回は「移住先の選定」です。

テレワークが普及しそうですし、リモートで仕事ができる方が移住を考えるケースが増えてくるかもしれませんので、誰かの参考になれば幸いです。

先ず最初に書きますが、誰もが望むような土地の値段は高いです。私はお金持ちではないので、土地探しを始めてすぐにこの現実に直面しました。特に海が一望できるような土地は気絶するほど高いので、土地の購入の決め手となる優先順位を考えておくのが良いと思います。

優先順位の項目としては次の点が挙げられます。一つずつ考えていきましょう~。

  1. 眺望
  2. 周辺環境
  3. アクセス
  4. 賃貸か購入か
  5. 新築か中古か

1.眺望
海の眺望が良ければ良いほど値段が高くなります。景色が良くて値段も手ごろな物件は売主さんの身内や近しい人との間で取引するケースが多くあります。特に売主さんが沖縄県内の方の場合は、先祖代々から伝わる土地を公に売却することを好まないという価値観があります。インターネットの売買情報サイトでも魅力的な物件が掲載されることも多々ありますが、値段的に「割高である可能性」を疑っておくのが良いと思います。

私の場合は、(少数派だと思いますが)海より「森・ジャングル」派ですので、「森に囲まれた土地」を重視し、「海の眺望」は優先順位を下げました。

ちなみに、眺望を重視する場合は「海沿いの土地」か「高台の土地」に大別されます。どちらを好むかは人によって異なりますが、土地探しをしていくと考え方は変わってきますので、最初はどちらかに絞らず、両方見て「良し悪し」を比較してみると良いと思います。

2.周辺環境
南国は車社会です。自然に恵まれた環境を求めると必然的に生活の利便性が下がります。日々の買い物だけでなく、近くに総合病院があるか、お子さんがいる場合は学校の問題もあります。

買い物の不便さをアマゾンや楽天でカバーすることもできますが、南国の島には配送料が発生することと、離島の場合はそもそも配達圏外の場合もあります。私の場合はこの段階で、沖縄本島以外の選択肢が難しいと考えました。理想は西表島や奄美大島でしたが・・・

また、南国と台風は切り離すことができません。台風は様々な被害をもたらしますが、停電の発生と復旧するまでの時間も大事だと思います。この点では比較的人口が多い場所の方が復旧が早いと考えられます。もっとも、南国で暮らすにあたって台風のことを気にしすぎると本末転倒となりますので、これは頭の片隅に置いておくのが良いと思います。

3.アクセス
ここで書くアクセスは「飛行機の利便性」になります。本土との行き来がある方は、1日当たりの飛行機の便数は大事な要素となると思います。この点においては那覇空港が圧倒的に有利です。石垣島、宮古島、奄美大島も本土との直行便がありますが、便数には限りがあるのが現状です。

また、空港までの距離も一つの検討要素と言えます。沖縄本島で考えると、北部・中部・南部に分かれますが、那覇空港までのアクセスでは南部が便利です。北谷や恩納村は海に近く、リゾート地としての認知度も高いので住みやすく魅力的な場所ですが、空港へのアクセスに使用する国道58号線の那覇周辺は時期や時間帯によって混雑する点は頭に入れておくと良いと思います。私の場合、別記事で書いた北部の「やんばるエリア」が「沖縄らしい雰囲気」という点では魅力的でしたが、やんばるから那覇空港までは3時間くらい掛かってしまいます。本土との行き来を考えると中長期的には無理が生じると考え、沖縄県の南部を第一候補と決めました。

4.賃貸か購入か
どちらか迷っている方は迷わず賃貸をお勧めします。実際に住んでみると想定外のこともあると思います。例えば、「観光客」として受け入れられるのと「近隣住民」としての受け入れは同じではありません。観光客はお金を払っているので、親切にしてもらえるのはある意味普通のことかもしれませんが、住民として生活するにはその土地のルールもありますので、こちらが気を使って受け入れてもらう姿勢が必要となります。人間関係で気を使いたくない人は那覇のような都会の方が向いているかもしれません。

もう一点、考慮したいのは「感動は長続きしない」という点です。移住当初は海の美しさに感動しますが、次第にそれは日常化します。せっかく移住したのに仕事で忙しかったりすると移住そのものに悩むことになると思います。ここで強調したいのは、移住する理由が旅行先で感じた「海の美しさ」だったり「のんびりした雰囲気」だけだと、「こんなはずじゃなかった」となりかねません。
特に現地で仕事を探す方は要注意です。沖縄本島を含め南国は本土と比べて給与水準は高くありません(そして、物価も低くありません)。仕事そのものを楽しめるということであれば良いですが、そうじゃないパターンの場合は「賃貸でお試し移住」をするのが良いと思います。

私の場合は、賃貸せずにいきなり物件を購入することを選びましたが、その理由としては以下の点が挙げられます。
①数年間という長い年月にわたって毎月欠かさずに沖縄を訪れて土地探しをしてきたが意欲が衰えなかった
②沖縄のジャングルの空気を吸うことにより、得たいの知れないパワーが体にみなぎり本土にいるときとは別人のように元気なる
③子供の頃から南国の土地を所有したいという欲があった(「強欲者」という誤解が生じないよう書かせて頂きますが、車や服などの所有欲はなく、何故か南国の土地だけ所有欲がありました。)

5.新築か中古か
家探しを開始する際、多くの方は新築を好むのではないでしょうか。斯く言う私も当初は新築派でした。気に行った土地を見つけて、自分の好きなようにデザインされた家を建てたい、そう考えていました。

しかし、その夢は儚く散ります。というのも、「沖縄」「建築単価」といったワードでネット検索すると出てきますが、ここ数年で新築するには建築単価が高くなりすぎてしまい、予算不足という悲しき現実を知ることになります。私のような一般市民は中古を改装するという選択肢が現実的でした。もっとも、改装コストも値上がりしていますので、予算を組む際は改装コストを十分に見積もっておく必要があります。

ちなみに、ある程度眺望の良い土地の条件は、「海沿いの土地」もしくは「高台の土地」になります。海沿いの土地は土地の単価が高いので、予算に制限がある場合は「広い土地」は望まないのが無難でしょう。一方で、高台の土地は海沿いに比べればリーズナブルですが、傾斜地の場合は建築単価が格段に高くなるので、土地+建築費用のセットで考える必要があります。

移住候補地の選定
ここまで移住先の候補地を決めるにあたっての検討項目を書いてきましたが、私の場合はシンプルに考えると以下の条件に整理されました。
①沖縄本島の南部(那覇空港へのアクセス重視)
②森に囲まれた土地

あとは具体的な場所の絞り込みですが、那覇に近くて自然が豊かなところなどあるのでしょうか。

あったんです。南城市。今後、「どのように土地を探したか」「資金調達」などの記事も書く予定ですので、ご興味あればご覧いただければと思います。

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