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沖縄移住計画5_心構え編

沖縄移住計画_物件探し~購入まで

物騒な書き出しになりますが、「移住離婚」というワードが存在するのをご存じでしょうか。文字通り、移住をきっかけに価値観の違いが露わになり、夫婦関係が破たんしてしまうということは現実的に起こりえることと言えます。

移住の土地探しには喜怒哀楽の全てがあります。家族・夫婦で経験や価値観を共有し、良いことも悪いことも一緒に乗り越えていくことが大切です。今回の記事では移住の心構えについて書かせて頂きます。

①移住を決めて先ず最初にやること
移住を決めて最初にすることは「家族の説得」です。長い時間を掛けて夫婦で移住について話し合ってきた場合は問題ありませんが、夫婦の片方が「いきなり移住宣言」するケースは要注意です。
最も避けるべきは「移住することに決めた」と勝手に決めて報告するパターンです。

「移住」はこれまでの生活、人間関係の全てを一から作り直すことになります。「移住したい人」にとっては何もかも新鮮かもしれませんが、そうではない人にとってはデメリットしかありません。
移住は夫婦・家族で価値観を共有することが大事です。互いの価値観を尊重しないと、どこかで歯車が狂ってきます。

かく言う私は「いきなり移住宣言」をしてしまった口です。当初、妻は沖縄に全く興味がありませんでした。興味が無いどころか、日焼けする、魚が美味しくない、という理由でむしろ移住したくない人間だったのです。
沖縄に移住するなんて考えたこともなかったのに、一方的に移住すると宣言された妻の気持ちを考えると、大変申し訳ないことをしてしまいました・・・

②周囲の人を説得できるか考えてみる
周囲とは具体的に親兄弟を含む家族のことです。移住計画が進むにつれて、家族の支援が必要になってきます。金銭的な支援が必要な場合もあると思いますし、人によっては移住によって(お墓や実家を守るなど)家族としての役目を果たせず、家族の誰かにお願いすることになることもあります。

土地や物件探しの段階では特に問題は発生しませんが、物件の売買契約や賃貸借契約を締結するステージに入ると、家族の協力が必要になってきます。この段階で問題が生じると家族全体を巻き込んだ大騒動に発展して、結果的に移住計画が頓挫することもあり得ます。

基本的に家族はあなたに移住してほしくありません。移住するということは、残される人にとっては遠くに行ってしまうことになります。

「移住の動機」が突発的なものであると判断されてしまうと家族の納得を得ることは難しいでしょう。「移住が長年の夢であること」、「移住したら家族をどのように幸せにするか」こういった点をクリアに説明し、説得を試みるのが大事だと思います。

かく言う私は、上述のとおり妻の初期説得に失敗しているぐらいですので、家族の納得など得られるはずがありません。家族の説得は妻のフォローが大きかったと思います。妻が納得してくれた理由は、「私が長い間ずっと沖縄が好きなことを語ってきたこと」、「このブログのきっかけとなった南国一人旅は妻が提案してくれたこと」、「南城市の新鮮野菜が安くて美味しかったこと」だと思います。

③移住した後の経済的な問題をクリアにしておく
経済的な問題は移住の成否に直結します。沖縄に移住する人が多い一方、すぐに沖縄を離れる人がたくさんいるのが現状です。これは恐らく仕事面での問題が大きいと推測されます。

沖縄現地で仕事を探すというのはあまり現実的ではないと考えられます。と言うのも、沖縄は給与水準が高くなく、その一方で物価は安くないという面があります。また、観光産業に強みを持つ県ですので、サービス業がメインとなりますが、サービス業はどうしても長時間労働になりがちです。これでは沖縄のゆったりとした時間を楽しむ余裕がありません。

理想はインターネットが繋がっていれば仕事ができるIT関連、もしくは今の仕事をテレワークを用いて続けられる人となります。もちろんダイビングのインストラクターなど、沖縄での仕事そのものを楽しむことができる人も良いと思います。

若い方にお伝えしたいのは、(サラリーマンの場合)仕事のキャリアをいちど分断してしまうと、再構築するのは簡単ではありません。若くして沖縄に移住するのであれば、本土でテレワークで対応可能な仕事を得て、テレワークでもやっていけるという手応えを得てから移住することをお勧めします。

④ウチナータイムの存在を意識しておく
ウィキペディアによるとウチナータイムとは「日本の南西端沖縄県に存在する、日本本土とは異なる独特の時間感覚。または、沖縄において集会・行事などが予定時刻より遅れて始まること。」とされています。

正直なところ、私はまだプレイベートでウチナータイムを経験したことがありません。今後、沖縄現地の方との交流が増えてくると知ることになると思います・・・

私の個人的に「仕事ができる人はせっかちな人が多い」と思っています。ウチナータイムを語れるほどの経験値は無いのですが、沖縄でもこれはある程度当てはまる気がします。

私は(仕事ができるかどうかは別とさせて頂いて)せっかちです。自分でも分かっているので、沖縄の方とコミュニケーションを取るときは相手のペースに合わせるようにしています。こちらはよそ者ですので、相手のペースに合わせて付き合ってみて、仲良くなれそうな人を探していくのが良いような気がします。

⑤「なんくるないさ」を考える
詳細は忘れてしまいましたが、私は飲みの席で「なんくるないさ」の正しい解釈を現地の方に教えて頂いてことがあります。

「なんくるないさ」というと、単純に「何か問題があっても、なんとかなるさ」と解釈してしまいますが、現地の方曰く、この誤解は「沖縄の人のイメージを悪くしている」と言うのです。

「なんくるないさ」とは「自分にやれるだけの事を全てやれば、あとは何とかなるよ!」ということだそうです。たしかに、「自分にやれるだけのことをやった上で天命を待つ」のと「何もせずに、ただ結果を待つ」のは全く違います。

「とりあえず沖縄に行けば、なんとかなるさ(なんくるないさ)」というのは甘いということだと思います。

かく言う私も、ここで書かせて頂いた心構えについて、何一つとして未だ心得ていないのですが、自分自身を戒める教訓として思いつくことを書かせて頂きました。多少でもご参考になれば幸いです・・・

 


 

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