加計呂麻島に渡る日の朝はどんよりとした曇りでした。
ビジネスホテル、サンフラワーさんの朝食会場は立派です。
ちゃんとした朝定食が供されます。
食後にはコーヒーもつくサービスぶりです。
朝一番の加計呂麻島行きのフェリーに乗るため、早々にホテルをチェックアウトします。
フェリーのチケットは「せとうち海の駅」で購入できます。せとうち海の駅から港に移動します。
A-CORPのあるところから船が出ます。
レンタカーを運転して船に入庫します。謎のワクワク感が生まれます。
船内には乗客がちらほら。
お父さん風の方が良い席に陣取っています。
加計呂麻島まではフェリーで20分程度の船旅です。
加計呂麻島に到着。レンタカーを出庫して出発です。
港を出るといきなり自然です。ここには繁華街など存在しません。
先ずはフェリーが到着した生間(いけんま)港から近くにあるデイゴ並木に向かいます。
デイゴの花は5月~6月に咲くそうです。この日は時期外れです。
写真だと立体感が出なくて伝わりにくいですが、すごい迫力です。
ベンチの大きさとデイゴを比べるとその大きさが分かります。
家より大きいデイゴ。樹齢300年です。
続いて、映画「男はつらいよ」の最終話の撮影地となった海岸に向かいます。
整備された道路ですが、台風後等は管理が大変だと思います。
看板に誘われます。
車で通ってよい道なのでしょうか。
無事に到着します。
この日の天気は曇り。リゾート地の印象は天気の良し悪しによって大きく変わります。
肉眼では海の透明度の高さが良く分かりました。
天気の良いときのビーチはこんな感じです。
謎の休憩所がありました。
無人です。朝の早い時間だからか、もしくはオンシーズンになると営業するのでしょう。
この海に感動した方が書き残したメッセージです。
私はこの翌日に日本一と思える海岸にたどり着きます。
加計呂麻島の原風景がそのまま残る海岸です。
ムチャカナ公園という景観スポットに行きます。
ムチャ加那節という悲しい物語の民謡に基づいた造られた公園です。
けっこう長い階段を上ります。
登りきるとお墓があり、
ちょっとした絶景も見れます。
ただ、加計呂麻島にはもっと凄い絶景がたくさんあります。ここはけっこう階段が大変なので、必見というほどではありません。
階段を降りながら、きれいな湾が見れます。
続いて安脚場戦跡公園に向かいます。
この通りで初めて車とすれ違いました。
海岸通りを走ります。
ん?
封鎖されてます。
安脚場戦跡公園はがけ崩れのために通行止めになっているようです。
私の一人旅は、「行ってみたら休みだった。」というのがよくあります。
サッポロポテトを食べて心を落ち着かせます。
周辺の集落を見させて頂きました。車を道の脇にとめて、散策します。
土砂崩れがあったり、台風が通ったり、昔の人がこの島で生活するのは大変だったでしょう。
なにやら人の通る道らしきものが出てきました。
周囲には人っ子一人いません。誘われるように道を進みますが・・・
普段、あまり人が通らない道なのでしょう。不気味な静けさで、あまり居心地は良くありません。
更に進むと、「東郷元帥」と書かれた石碑が現れました。
ここは東郷平八郎元帥が加計呂麻島に降り立った地のようです。
日ロ戦争のときだと思いますが、この平和に島にも戦争の歴史があったことを思い知らされます。
なんだか、あまりここに長居してはいけない気がして、小走りで帰りました。
曇り空であることもあり、一人で勝手に心に傷を負った私は、この日の宿にチェックインすることにしました。
宿までドライブを楽しむことにします。
島にある集落にはシンボルとなる大きなデイゴの木があり、そこには人が集まるようになっています。
写真には写っていませんが、木の下に三人の「おばあ」がお喋りを楽しんでいました。
90歳近いと思われる三人の「おばあ」は、私のことを「男前」だと褒めてくれました。
この地球上で私のことを「男前」と言ってくれるのは、加計呂麻の「おばあ」と母親だけです。
島の猫です。なかなか「男前」です。
本日の宿「ホライゾンクラブ」さんにチェックインします。
宿の黒猫が出迎えてくれます。
部屋は清潔で居心地も良いです。
ゆったり過ごせます。
お洒落な洗面所もあります。
こちらは加計呂麻島では貴重なバス・トイレ別の宿です。
トイレも広くて快適です。
この後は有名なガジュマルと事前にリサーチしていた絶景ポイントに行きます。
とにかく人に会いません。一人でジャングルの道を進みます。
加計呂麻島はアップダウンの激しい島です。
レンタカーの軽自動車でも十分走れますが、少々パワー不足です。ガソリンの減りはけっこう早かったです。
ジャングルを走っていると突然開けた絶景が広がります。
加計呂麻島をドライブしていると、絶景が当たり前になります。
於斉のガジュマルです。樹齢は700年と言われています。神木と言って良いのではないでしょうか。
島には小さな神社が点在しています。
車を止めて、山道を歩きます。
小さいながらもきれいに整備された神社です。
集落の方に大切にされているのが分かります。
この後は楽しみにしている絶景ポイントに向かいます。
カーナビで「西阿室」という地名の山間を目指します。
曇っているのが残念ですが、晴れていたら相当の絶景だっと思います。
周囲には誰もいません。穏やかな海と鳥の声だけが聞こえます。天国です。
写真より実物の方が100倍くらい素晴らしのですが・・・
民宿「南龍」さんの写真をお借りします。
絶景を一人占めしたことにより、東郷元帥で負った心の傷が完治しました。
宿に戻って夕食です。加計呂麻島では居酒屋的なところはほとんど無いと思いますので、宿の食事が美味しいかどうかは重要です。
ホライゾンクラブさんは料理上手です。
二日間滞在しましたが、食事が楽しみでした!
やはり酒が飲みたくなります。黒糖焼酎をロックでいただきます。
食事は母屋で供されます。オーナー自らが建てた建物。オーナーの夢が詰まっています。
夢中で食べ、飲んでいると、いつの間にか猫らしき生物がこちらをうかがっていました。
美猫です。これ以上は近づけませんでした。
この日は曇りで写真はあまり良く撮れませんでしたが、現地で見た景色はすばらしかったです。
しかし、この翌日は晴れます。
加計呂麻島で「自分だけの絶景ポイント」を発見することになります。
続く